5軸 加重評価サマリー
AI評価レポート
インフィナイトの25 AI評価レポート
母インフィナイトの競走実績と特徴
母インフィナイトは2018年1月22日生まれの黒鹿毛の牝馬で、父モーリス・母モルガナイト・母父アグネスデジタルという、現代日本軽種馬市場で短距離〜マイル寄りの瞬発力血脈を組み合わせた配合に属します。生産地はノーザンファーム、馬主はサンデーレーシング、管理は栗東の安田隆行厩舎が手掛けた1頭です。
現役での通算成績はJRA中央18戦2勝・2着1回・3着2回で、賞金は4866万円です。連対率約17%・複勝率約28%という数値を残し、芝1200m〜1500mの短距離戦線で勝ち上がりを掴んだ短距離型の牝馬として整理されます。
主要な勝鞍は2022年6月26日の阪神・舞子特別(2勝クラス・芝1400m)で、三浦皇成騎手騎乗のもと2勝目を挙げ、3勝クラス昇格を果たしました。2勝クラス通過時には1着への着差・ペース運びともに短距離適性の高さを示す内容となり、新潟・札幌・函館・京都・阪神といった主要競馬場の芝1200m〜1500m戦線で着差の小さい入着を重ねた粘り強さが特徴の牝馬です。
3勝クラス昇格後は2023年シーズンに札幌・函館の道産戦線を中心に重賞・準オープン路線へ挑戦し、2023年7月1日の札幌・TVh杯(芝1500m)7着、2023年9月2日の札幌・キーンランドカップG3(芝1200m)4着、2023年11月5日の福島・コスモスステークス(芝1200m)8着といった結果を残しました。中央重賞G3戦線でも4着の入着を残した点は、本馬の短距離適性とスピード水準の高さを示す内容に整理されます。
最終戦近辺は古馬3勝クラスの短距離戦線で苦戦を経たうえで現役を退き、繁殖入りとなりました。芝1200m〜1500mの短距離戦が主戦場で、舞子特別を制した阪神芝1400mを軸に、スピード持続力と先行〜差しの幅広い脚質に対応した牝馬として整理されます。
繁殖牝馬としてはノーザンファームの繁殖陣に加わり、本馬インフィナイトの25(2025年2月19日生・黒鹿毛・牝・父スワーヴリチャード)が初仔として登場した1頭となります。本馬は母インフィナイトの記念すべき1番仔で、母にとって繁殖牝馬としての最初の中央デビュー候補産駒となります。
母自身が中央2勝クラスを1勝・3勝クラス昇格までの実証と中央G3キーンランドカップ4着の重賞掲示板入着実績を残し、繁殖実証は本馬1番仔のデビュー前段階に位置する蓄積開始前の状態です。
短距離型の母インフィナイトは、芝1200m〜1500mのスプリント〜マイル前哨距離レンジを主戦場とした牝馬で、阪神芝1400m・新潟芝1200m・札幌芝1200m・函館芝1200mの主要競馬場で着差の小さい入着を継続的に重ねた点に競走面の特徴があります。三浦皇成騎手・福永祐一騎手・武豊騎手といったトップ騎手を背中に乗せた経験を持ち、芝1400m〜1600mのマイル前哨距離戦線で先行〜差しの幅広い脚質に対応する柔軟性を備えた1頭として、安田隆行厩舎の管理のもとで現役を完走しました。スピード持続力と前向きさを併せ持つ短距離型の中央2勝牝馬の実績を残した点が、本馬の母としての血統的個性に整理されます。
母父アグネスデジタルと母系背景
母父にあたるアグネスデジタルは1997年5月15日生まれの栗毛で、父Crafty Prospector・母Chancey Squaw・母父Chief's Crownという米国産のミスタープロスペクター系・Northern Dancer系に属します。現役戦績は中央・地方・海外を転戦してJRA中央G1 6勝(2000年マイルチャンピオンシップ・2001年マイルチャンピオンシップ南部杯JpnI・2001年天皇賞秋・2001年香港カップ・2002年フェブラリーステークス・2003年安田記念)という、芝・ダート・国内・海外を問わない万能型として日本軽種馬の中央古馬戦線の歴史に名を刻んだ名馬です。
引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、代表産駒に2014年ジャパンダートダービーJpnIを制したカゼノコ、2017年東京新聞杯G3を制した本馬の半姉ブラックスピネルなどが並びます。
母父としての影響力もミスタープロスペクター系の機動力・芝ダート両対応の万能性を継承する母父血脈として中央条件戦線・重賞戦線で実証を残し、本馬の母インフィナイトは母父アグネスデジタル経由の中央2勝クラス勝ち牝馬・中央G3 4着実証として母父系の代表的な産駒の1つに整理されます。
母系の3代目にあたる祖母モルガナイト(2006年3月20日生・黒鹿毛・牝・父アグネスデジタル・母タンザナイト)は、現役JRA10戦4勝・賞金4461万円の中央準オープン牝馬として活躍した1頭です。連対率と複勝率はともに4割を超える高い数値を残し、ノーザンファーム生産・サンデーレーシング所有・栗東音無秀孝厩舎管理のもとで、2009年9月27日の阪神・ゆずき特別(2勝クラス)、2011年の阪神・須磨特別・新潟・魚沼ステークス・阪神・パールステークスといった3勝クラス〜オープン特別戦線で複数の勝鞍を積み上げました。
祖母モルガナイトは現役引退後にノーザンファームの繁殖陣に加わり、母系の繁殖実証としては中央重賞勝ち馬を輩出した有力繁殖牝馬の1頭に位置付けられます。3代血統内にはモーリス系→スクリーンヒーロー→グラスワンダー→ロベルト系の中距離・パワー血脈、アグネスデジタル→Crafty Prospector→ミスタープロスペクター系の機動力・スピード血脈、タンザナイト→サンデーサイレンス→Halo→Hail to Reason系の日本主流ステイヤー〜中距離血脈が並ぶ構成です。日米欧の中距離適性・スピード血脈が層をなす配合背景を持ち、母系3代続けて中央条件馬・中央重賞経験を継承する血統的厚みを備えます。
曽祖母タンザナイト(2000年3月4日生・黒鹿毛・牝・父サンデーサイレンス・母Catherine Par・JRA13戦3勝・賞金3020万円)は、栗東音無秀孝厩舎管理・近藤英子オーナー所有・ノーザンファーム生産の体制のもとで、2003年秋華賞G1の中央G1出走経験を残した中央3勝・最終馬体重452kgの黒鹿毛牝馬です。母父サンデーサイレンスは本馬の3代以内に位置する日本軽種馬の根幹種牡馬で、現代日本のクラシック・古馬中距離戦線で結果を残す主流軸として広く知られる血脈です。タンザナイトを起点とする母系は、繁殖入り後に祖母モルガナイト(中央4勝の準オープン牝馬)・全姉妹を介して中央G2 2勝のダンビュライトを輩出した中堅〜上位牝系の1つとして整理されます。
母父アグネスデジタル系の特徴は、芝・ダート・国内・海外を問わない万能適性と中央G1 6勝の実証データを残した万能型の血脈にあります。母父としての影響力は中央条件戦線・重賞戦線で実証を継続しており、本馬の母インフィナイトはアグネスデジタル経由の中央2勝牝馬・中央G3 4着の代表的な産駒の1つに位置します。父スワーヴリチャード系×母父アグネスデジタル系の組み合わせは、ハーツクライ系・サンデーサイレンス系内包の父系と、ミスタープロスペクター系・サンデーサイレンス系内包の母系を組み合わせた、現代日本軽種馬市場における芝マイル〜中距離志向の配合構造を形成します。
近親活躍馬と母系の厚み
母インフィナイトの近親には、現代日本軽種馬市場の中央重賞戦線で実証を残した複数の馬群が並びます。
最も近い血統関係にあるのが本馬の半姉ブラックスピネル(2013年2月14日生・黒鹿毛・騸馬・父タニノギムレット・祖母モルガナイトの2番仔)で、JRA中央34戦5勝・賞金2億1116万8000円の中央重賞勝ち馬として活躍した1頭です。最大の勝鞍は2017年2月5日の東京新聞杯G3(東京芝1600m)で、ミルコ・デムーロ騎手騎乗のもと中央G3を制してキャリアの頂点を迎えました。芝マイル戦線を中心に古馬中央重賞戦線で結果を残した1頭で、2020年10月31日の障害戦転向初戦で予後不良となり7歳で現役を退いた経緯があります。本馬の母インフィナイトの半姉として、母系内における中央G3勝ち馬の実証データを残す中核的存在に整理されます。
本馬のおばにあたるモーヴサファイア(2014年生・牝・祖母モルガナイトの3番仔)は、JRA中央5勝・賞金8262万円の戦績を残しました。3勝クラス〜オープン特別戦線で複数の勝鞍を積み上げた中央準オープン牝馬として、母系の中央実証を継承する1頭です。
本馬のおばにあたるヴェスヴィアナイト(2017年生・牝・祖母モルガナイトの4番仔)も、JRA中央4勝・賞金6846万円の戦績を残しました。母系内で中央条件馬として勝ち上がりを果たした牝馬の1頭として、母系の中央実証の厚みに寄与する存在です。
加えて、本馬の母系のさらに広い近親には、曽祖母タンザナイト(2000年3月4日生・黒鹿毛・牝・父サンデーサイレンス・母Catherine Par・JRA13戦3勝・賞金3020万円・2003年秋華賞G1 15着出走の中央G1経験牝馬)を起点とする母系内に、現役JRA重賞2勝の活躍馬が並びます。
本馬のおじにあたるダンビュライト(2014年3月3日生・牡・父ルーラーシップ・母タンザナイト・祖母モルガナイトの全姉妹タンザナイトの直仔)は、JRA中央重賞2勝の活躍馬として母系の中央重賞勝ち馬実証を残した1頭です。主要な勝鞍は2018年1月21日のアメリカジョッキークラブカップG2(中山芝2200m)と2019年2月10日の京都記念G2(京都芝2200m)で、中央G2 2勝・2017年皐月賞G1で3着の入着実績を残しました。芝2200mを中心とした中距離戦線で結果を残した1頭で、ノーザンファーム生産・サンデーレーシング所有という同じ生産者・馬主体制のもとで活躍した母系の代表産駒の1頭となります。
牝系区分では本馬の母系は曽祖母タンザナイトの母Catherine Parを起点とするノーザンダンサー系・サンデーサイレンス系内包の中堅牝系として、現代日本ノーザンファームの中堅〜上位牝系の1つに整理されます。母系の中央実証はタンザナイト世代から祖母モルガナイト(中央4勝)・半姉ブラックスピネル(中央G3勝ち)・おじダンビュライト(中央G2 2勝)・母インフィナイト(中央2勝)まで複数世代続けて中央勝ち上がり・中央重賞経験を継承している段階にあります。
母系の中央重賞勝ち馬実証は、ブラックスピネル(東京新聞杯G3)とダンビュライト(AJCC G2・京都記念G2)の2頭・計3つの中央重賞タイトルを既に確保しており、母系の中央実証の厚みは中堅牝系の中でも上位水準に位置する点が本馬の血統的支えとなります。
父馬スワーヴリチャードについて
スワーヴリチャードは2014年3月10日生まれの栗毛で、父ハーツクライ・母Pirona(IRE)・母父Unbridled's Songというハーツクライ系・サンデーサイレンス系内包の良血に属します。現役通算成績はJRA中央18戦6勝+海外1戦0勝の19戦6勝で、獲得賞金は8億9132万4000円+US$60万に達しました。
主要勝鞍は2018年第62回大阪杯G1(阪神芝2000m)と2019年第39回ジャパンカップG1(東京芝2400m)の2つのG1勝ちで、2017年日本ダービーG1ではレイデオロの2着、2017年有馬記念G1ではキタサンブラックの2着の入着実績を残しました。2020年1月に現役引退後、社台スタリオンステーションで種牡馬入りした現役の主力種牡馬の1頭です。
父産駒の傾向と距離適性
スワーヴリチャードは2023年に初年度産駒(2021年生)がデビューし、JRAファーストシーズンサイアー1位を獲得した新興種牡馬です。デビュー初年度の2023年に重賞2勝(コラソンビート=京王杯2歳ステークスG2・レガレイラ=ホープフルステークスG1)を達成し、産駒初の重賞勝ち+G1勝ちをともに初年度に獲得しました。2024年は初年度産駒からG1馬2頭体制を確立した記録的な年で、レガレイラ(2024年12月有馬記念G1)・アーバンシック(2024年10月菊花賞G1+セントライト記念G2)・アドマイヤベル(フローラステークスG2)・スウィープフィート(チューリップ賞G2)の重賞勝ち馬群が並びました。2025年もレガレイラがエリザベス女王杯G1+オールカマーG2を制してG1 3勝目をマークし、サブマリーナ・カイショーらが重賞戦線で活躍を続けています。
代表産駒のG1勝ち馬は2頭体制が中心です。レガレイラ(2021年生・牝・母ロカ・母父ハービンジャー・G1 3勝=2023ホープフルS・2024有馬記念・2025エリザベス女王杯)、アーバンシック(2021年生・牡・母父ハービンジャー・G1 1勝=2024菊花賞)が並びます。重賞勝ち産駒もコラソンビート(京王杯2歳S G2・フィリーズレビューG2・母父オルフェーヴル)・スウィープフィート(チューリップ賞G2)・アドマイヤベル(フローラS G2)・サブマリーナ・カイショーといった現役馬群が継続的に上位を占めています。
産駒の距離適性は牡馬が芝1600m以上の中距離〜長距離型、牝馬が芝1400〜2000mのマイル〜中距離型に分かれる傾向が指摘されています。1400m以下の短距離戦は牝馬が中心戦線、ダート戦は基本的に苦手で1勝クラスが上限と整理されます。父系のハーツクライ系・サンデーサイレンス系内包と、母父Unbridled's Songのミスタープロスペクター系・米国スピード血脈を併せ持つ配合構造により、芝中距離のクラシックディスタンスでの活躍が産駒の主戦場となります。
母父との相性面では欧州ノーザンダンサー系・ダンチヒ系が最有力ニックスで、G1馬2頭(レガレイラ・アーバンシック)がともに母父ハービンジャー(ダンチヒ系)配合という共通項を残しています。母方にダンジグを持つスワーヴリチャード産駒は成功パターンとして実証されつつあり、コラソンビート・スウィープフィート・パワーホールといった重賞勝ち産駒群はこの配合傾向に該当する馬群として整理されます。本馬と同じ母父モーリス系の配合からは現時点で中央重賞勝ち馬の登場は確認できない蓄積開始前段階に位置する点が、配合面における実証データの限定要素となります。
種付け料推移は2020年〜2023年が200万円、2024年がレガレイラのG1勝ちを受けて1500万円へと7.5倍増の上昇を見せ、2025年も1500万円を維持、2026年は1200万円(受胎確認後支払い・フリーリターン特約付帯)に微減という現状にあります。社台スタリオンステーションの上位帯水準を保持する種牡馬の1頭として現役の主力に位置します。2025年の中央リーディングサイアーランキングでは産駒数122・勝利数37・獲得賞金約8億7870万円の実績を残し、G1勝ち産駒2頭を中心に上位賞金を稼ぐ主力種牡馬の地位を確立した形となります。
配合評価とこの当歳の見どころ
父スワーヴリチャード(ハーツクライ×Pirona・母父Unbridled's Song)と母インフィナイト(モーリス×モルガナイト・母父アグネスデジタル)の配合は、ハーツクライ系・サンデーサイレンス系内包の新興主力種牡馬と、モーリス×アグネスデジタルの短距離〜マイル寄りの瞬発力・スピード重視の母系を組み合わせた、現代日本軽種馬市場における芝マイル〜中距離志向の配合設計です。
血統表内のクロスを見ると、父スワーヴリチャードの父系ハーツクライ(サンデーサイレンス直仔)と、母インフィナイトの祖母タンザナイト(サンデーサイレンス産駒)が並び、サンデーサイレンスの3×4クロスが血統表内で発生します。サンデーサイレンス系内の濃いクロス設計は、現代日本軽種馬市場の中距離クラシック路線で結果を出してきた配合パターンの主流の1つで、本馬の場合は父系ハーツクライの瞬発力血脈と、祖母タンザナイトを経由するサンデーサイレンス系の中距離適性血脈が織りなす濃いサンデー系構造を備えます。
父系のロベルト系内包要素を見ると、本馬の母父モーリス自身が父スクリーンヒーロー(グラスワンダー直仔=ロベルト系)に属する点で、父スワーヴリチャードの主要なライバル種牡馬群が共有するロベルト系の中距離スタミナ血脈を母父経由で取り込む設計となります。父モーリス系のG1勝ち馬としてはピクシーナイト(2021年スプリンターズS G1)・ジャックドール(2023年大阪杯G1)・ジェラルディーナ(2022年エリザベス女王杯G1)が並び、母父モーリス系は短距離〜中距離の幅広い距離レンジで中央G1実証を積み上げた血脈です。
母父アグネスデジタル系経由のミスタープロスペクター系・Crafty Prospector血脈は、父スワーヴリチャードの母父Unbridled's Song(ミスタープロスペクター系)と同系統で、ミスタープロスペクター系内の重複が血統表内の機動力・スピード補強要素として機能する設計です。芝マイル〜中距離での前向きさ・先行力を支える構造的整合性を持つ配合となります。
ただし、スワーヴリチャード産駒の最有力ニックスは母父ハービンジャー(ダンチヒ系)経由のG1馬2頭+母方にダンジグを持つ配合の成功パターンですが、本馬の3代以内にはダンジグ系・ハービンジャー系の血脈が含まれていない点が、配合面の最大の制約要素となります。父系の最有力ニックスから外れた配合構造であるため、配合面の実証データは父スワーヴリチャード産駒のメインニックス群とは異なる傾向に整理されます。
母系の中央実証面では、本馬の母系はブラックスピネル(東京新聞杯G3)・ダンビュライト(AJCC G2・京都記念G2)の中央重賞勝ち馬2頭+モルガナイト(中央4勝)・モーヴサファイア(中央5勝)・ヴェスヴィアナイト(中央4勝)・母インフィナイト(中央2勝)という6世代以内に中央重賞勝ち馬2頭+中央勝ち上がり多数の厚い実証データを既に確保している点が血統的支えとなります。母系の中央重賞勝ち馬実証は中堅牝系の中でも上位水準にあり、配合構造上の実証先行例不足を母系の厚みで補う構造を備えます。
距離適性の予測は芝1400m〜2000mのマイル〜中距離が主戦場の中心域となります。父スワーヴリチャードの牝馬産駒がコラソンビート(京王杯2歳S G2=芝1400m+フィリーズレビューG2=芝1400m)・スウィープフィート(チューリップ賞G2=芝1600m)・アドマイヤベル(フローラS G2=芝2000m)らで芝1400〜2000mに集中して結果を残してきた実績に加え、母系の母インフィナイト・半姉ブラックスピネル(東京新聞杯G3=芝1600m)らで芝1200m〜1600mの短距離〜マイル戦線の実証データを継承する点を踏まえれば、3歳春のクラシック路線(桜花賞・優駿牝馬)、または古馬牝馬路線のヴィクトリアマイル路線でのマイル戦線適性発揮が血統的に整合します。馬場適性は良馬場での切れ味を主軸とする芝主体型で、ダートは血統構成上の主戦場ではありません。
母インフィナイトにとって本馬は1番仔で、初仔・初のスワーヴリチャード配合産駒となります。母にとって繁殖実証は本馬の中央デビュー前段階で、繁殖実証蓄積開始前の段階にあります。父スワーヴリチャードの父産駒水準の高さと、本馬の祖母モルガナイト世代から続く母系の中央条件馬・中央重賞勝ち馬の実証が交差する位置にある1頭です。
価格面については、サンデーサラブレッドクラブ2026年度募集第16番として総額4000万円(1口100万円・40口)で募集されています。同クラブ2026年度募集ラインアップは最高価格1億5000万円(グランアレグリアの25・ラッキーライラックの25・ミュージアムヒルの25の3頭)・1億円以上12頭を擁する上位帯設定です。イクイノックス産駒10頭中7頭が1億円以上、キタサンブラック産駒5頭の平均1億200万円、サートゥルナーリア産駒5頭の平均8400万円という上位ラインの中で、本馬の4000万円は同クラブ募集ラインアップの中位水準・スワーヴリチャード産駒の中ではエントリー〜中位水準帯に位置します。父の2026年種付け料1200万円(社台SS上位帯)+母インフィナイト中央2勝+祖母モルガナイト中央4勝+半姉ブラックスピネル東京新聞杯G3勝ち+おじダンビュライト中央G2 2勝+曽祖母タンザナイト中央G1出走という母系の厚い中央実証要素を備えた牝馬産駒として、母インフィナイトの繁殖実証が本馬1番仔のデビュー前段階に位置する内容を反映した価格設定と整理されます。
総合所見
本馬の強みと懸念を整理すると以下のようになります。
強み
- 母系の中央重賞勝ち馬実証が厚く、半姉ブラックスピネル(2017年東京新聞杯G3勝ち・通算34戦5勝・賞金2億1116.8万円)とおじダンビュライト(2018年AJCC G2+2019年京都記念G2の中央G2 2勝・2017年皐月賞G1 3着)の2頭・計3つの中央重賞タイトルを既に確保している点が血統的基盤となります。祖母モルガナイト(中央4勝)+モーヴサファイア(中央5勝)+ヴェスヴィアナイト(中央4勝)+母インフィナイト(中央2勝)と母系内で中央勝ち上がり実証が多世代継承されている厚い牝系に整理されます。
- 父スワーヴリチャードは2023年JRAファーストシーズンサイアー1位+初年度産駒からG1馬2頭(レガレイラG1 3勝+アーバンシック菊花賞)を輩出した新興主力種牡馬で、2024〜2025年シーズンにG1勝ち産駒群の上位継続水準を実証した現役の主力種牡馬の1頭です。サンデーサイレンス3×4クロス+父系ハーツクライ×母父アグネスデジタル系のミスタープロスペクター系重複というクラシックディスタンス志向の配合構造を備えます。
懸念
- 母インフィナイトにとって本馬は1番仔で、初のスワーヴリチャード配合産駒・繁殖実証蓄積開始前の段階に位置します。母の繁殖実証は本馬のデビュー前段階のため、現時点では繁殖牝馬としての産駒輩出実証データを欠く状態にあります。
- 父スワーヴリチャード産駒の最有力ニックスは母父ハービンジャー(ダンチヒ系)+母方ダンジグ系の配合パターンですが、本馬は3代以内にダンチヒ系・ダンジグ系の血脈を含まない点が配合面の制約要素となります。母父モーリス系×父スワーヴリチャードの組み合わせからは現時点で中央重賞勝ち馬の登場は確認できない蓄積開始前段階に位置する配合構造である点に留意が必要です。
総額4000万円(1口100万円)は、現代日本主力新興父スワーヴリチャード×母父モーリス系(母父アグネスデジタル系)配合の牝馬産駒として中位水準・エントリー〜中位価格帯に位置します。日本主流の芝マイル〜中距離での素質と、母系の中央重賞勝ち馬実証(ブラックスピネル・ダンビュライト)の厚みを重視する検討者にとっては、父の市場性と母系の厚い中央実証が両立した1頭です。
評価スコア
| 評価軸 | スコア | 評価根拠 |
|---|---|---|
| 母の繁殖能力 | ★★★☆☆ | 母インフィナイト中央18戦2勝・賞金4866万円・舞子特別(2勝C)勝ち・キーンランドC G3 4着の短距離型2勝牝馬、本馬1番仔のデビュー前段階で繁殖実証蓄積開始前 |
| 近親活躍度 | ★★★★☆ | 半姉ブラックスピネル2017年東京新聞杯G3勝ち+おじダンビュライト2018年AJCC G2+2019年京都記念G2の中央重賞勝ち馬2頭・計3重賞タイトル、祖母モルガナイト中央4勝+モーヴサファイア中央5勝+ヴェスヴィアナイト中央4勝の中央勝ち上がり多数 |
| 父産駒適性 | ★★★★☆ | スワーヴリチャードは2023年JRAファーストシーズンサイアー1位、初年度G1馬2頭(レガレイラG1 3勝・アーバンシック菊花賞)、2026年種付け料1200万円の社台SS上位帯、産駒数122・勝利数37・賞金約8億7870万円の中央主力種牡馬 |
| 配合評価 | ★★★☆☆ | サンデーサイレンス3×4クロス+父系ハーツクライ×母父モーリス系・アグネスデジタル系の配合、ただし父スワーヴリチャードの最有力ニックス母父ハービンジャー(ダンチヒ系)・母方ダンジグ系を欠く点が制約 |
| 価格妥当性 | ★★★★☆ | 4000万円(1口100万円)はクラブ中位水準・スワーヴリチャード産駒中位帯、父市場性+母系の中央重賞2頭(ブラックスピネル+ダンビュライト)+祖母モルガナイト中央4勝+母中央2勝の母系厚みで内容相応 |
| 総合評価 | ★★★★☆ | 加重平均3.60、母系の中央重賞勝ち馬2頭(東京新聞杯G3+AJCC G2+京都記念G2)の厚い実証と父スワーヴリチャードのファーストシーズン実証が牽引材料 |
本評価は独自のアルゴリズムに基づき、母系・近親・配合・産駒適性・市場性を総合的に判定したものです。